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1~4級の違い
アマチュア無線免許取得者の90%が4級
アマチュア無線には1級から4級までがあり、級によってできることが違います。上級のほうがより広い周波数帯、より高い出力を扱えるようになっています。しかし、アマチュア無線の資格取得者の90%が4級の取得者です。というのも、4級でもアマチュア無線は十分楽しむことができるからです。ちなみに試験を受ける際は4級からでなくて、いきなり3級、2級など上の級から受験することもできます。
【各級による操作可能範囲の違いの参考】
・1級アマチュア無線技士・・・・全ての周波数帯が利用でき、1000W以下
・2級アマチュア無線技士・・・・全ての周波数帯が利用でき、200W以下
・3級アマチュア無線技士・・・・8MHz以下、18MHz以上の範囲で50W以下
・4級アマチュア無線技士・・・・21MHzから30MHz、8MHz以下の範囲で10W以下、30MHz以上の範囲でで20W以下
※周波数帯などにより出力制限は細かく設定されていますので詳細は『電波法施行令』を確認してください
4級でも実際にバレなければ、4級の範囲以上の周波数、出力を出すこともできますがそれは違法行為なので絶対にやめましょう。アマチュア無線家(ハム)のマナーの悪さが問題になることもしばしばみられます。
申し込み方法、費用は?
免許を取るには国家試験か養成講座
アマチュア無線技士免許を取る方法としては国家試験を受けるか、認定された機関(JARD、QCQ)での養成講座を受けることになります。国家試験の申し込み方法としては、各地の日本無線協会事務所やアマチュア無線関係図書取扱店等で申込書を入手して日本無線協会に送るか、もしくはインターネット上で申し込むこともできます。
国家試験は1アマ8,900円、2アマ7,400円、3アマ5,200円、4アマ4,950円
参考:wikipedia『アマチュア無線技士』
養成講座は4アマの場合、JARL22,750円 QCQ,19,800円
費用だけ見れば国家試験の方が安いですが、勉強に割く時間、日程、合格率などを考慮してどちらが合っているかは人それぞれでしょうか。楽に、確実に受かるなら養成講座ですかね。
試験日程
県によってまちまちで、毎月1回~年に1回のところまで。試験が行われていない県もあり他県に受けに行く必要がある
大きな都市では毎月行われているところもありますが、少ないところでは年に1回、試験が行われていない県もあります。試験はどの県で受けても良いので、自分が受けやすい開催先を探してみてください。東京では事前に申し込みしなくても当日行って受けられる当日試験が実施されているところもあります(証明写真などは用意が必要)。
昔は試験を受けられるところがとても少なかった(関東と関西の2か所?)ようで、だいぶ受けやすくなってきてはいるみたいですが、試験を受けるのに他県に行かないといけないのは少し不便に感じられます・・・。
・平成27年度 第三級及び第四級アマチュア無線技士国家試験案内(PDF)
勉強方法、難易度は?
養成講座で4級の資格であれば、予備知識が無い状態からでも95%近くのひとが合格できる
4級の資格で養成講座であれば、予備知識が全く無い状態からでも95~99%の人が合格できています。小学生でもたくさん合格していますので、普通にいけばまず間違いなく合格できはずです。講座は2日間にわたって行われています。国家試験と比べて費用がかかること、2日間の拘束があることなんかを除けば、国家試験より簡単に資格を取ることができます。
でも自動車免許で自動車学校で免許を交付されるのではなくて、ちゃんと警察の試験場で行われる試験に合格して免許を取りたいという気持ちはありませんか?(僕はあります)そんな人は国家試験を受けましょう。
国家試験で4級の合格率は約70%
年度 | 平成21年度 | 平成22年度 | 平成23年度 | |||||||||
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資格 | 1アマ | 2アマ | 3アマ | 4アマ | 1アマ | 2アマ | 3アマ | 4アマ | 1アマ | 2アマ | 3アマ | 4アマ |
受験者数(人) | 1,496 | 1,003 | 2,146 | 4,048 | 1,518 | 865 | 2,204 | 3,617 | 1,674 | 1,151 | 2,532 | 4,138 |
合格者数(人) | 655 | 404 | 1,646 | 2,765 | 707 | 364 | 1,697 | 2,529 | 738 | 585 | 2,035 | 3,008 |
合格率(%) | 43.8 | 40.3 | 76.7 | 68.3 | 46.6 | 42.1 | 77.0 | 69.9 | 44.1 | 50.8 | 80.4 | 72.7 |
年度 | 平成24年度 | 平成25年度 | 平成26年度 | |||||||||
資格 | 1アマ | 2アマ | 3アマ | 4アマ | 1アマ | 2アマ | 3アマ | 4アマ | 1アマ | 2アマ | 3アマ | 4アマ |
受験者数(人) | 2,162 | 1,577 | 2,399 | 3,803 | 1,968 | 1,345 | 2,241 | 3,178 | 1,738 | 1,122 | 2,062 | 2,662 |
合格者数(人) | 1,031 | 779 | 1,860 | 2,734 | 913 | 695 | 1,779 | 2,319 | 835 | 516 | 1,610 | 1,959 |
合格率(%) | 47.7 | 49.4 | 77.5 | 71.9 | 46.4 | 51.7 | 79.4 | 73.0 | 48.0 | 46.0 | 78.1 | 73.6 |
引用:wikipedia『アマチュア無線技士』
ただ短期間で受かるだけなら『完マル』(完全丸暗記)
アマチュア無線の勉強には『完マル』という問題集が勧められています。これは実際に試験に出る問題がそのまま例題となってたくさん載っているというもので、これで勉強しただけで合格したという方も多くいらっしゃるようです。ただ少し問題点もあるようで・・・
試験7日前に購入、1日の空き時間を使ってコツコツやっていったところ四級アマチュア無線技士試験、合格しました。難点をつけるなら、解説が少ししか書かれておらず、理解できずにただただ暗記となってしまう点。
無線に関する知識を身に着けて合格するというより、ただ試験の答えを覚えるという感じになってしまうようです。アマチュア無線は既製品をそのまま使うだけでなく、アンテナを自作したり自分で色々試しながら運用していくのが醍醐味ですから、その為には根本的な理解や知識が必要になります。合格後のことも見据えて勉強したいなら別のテキストを使った方がいいかもしれません。
しっかりと内容を理解したいなら第四級アマチュア無線教科書
こちらは無線の法律から仕組みなど基本的なことをしっかり解説をしてくれています。しかしこれだけだと実際の問題形式に対応できないかもしれないという不安があるので、合わせて問題集を購入する方が良いようです。
試験合格後にすべきこと
試験当日に従事者免許申請を済ませていなければ、従事者免許交付申請を
会場によっては受験終了後1時間ほどで合格結果が発表されるところもあります。その場合は確認後、会場でそのまま従事者免許申請をしましょう。後日郵送で合格通知を受けった場合は、申請書に必要事項を記入して総合通信局に提出します。
■申請所ダウンロード先>>>無線従事者免許申請書の様式
自分から電波を発したい人は無線局の免許(局免許)申請をしよう
従事者免許だけでは電波を発して通信はできません。(受信だけならできますが、そもそもそれなら従事者免許もいらない)。電波を出すには無線局免許の届けを出さなくてはいけません。申請時点で無線機(リグ)を持っていなくてはいけないので注意してください。
http://www.tele.soumu.go.jp/j/download/proc/←こちらで申請書をダウンロードして、送付します。
ネット上で電子申請ができる
アマチュア無線の局免許申請は電子申請ができます。手軽に行えるうえに手数料が電子申請以外だと¥4,300なのが¥2,900になるので利用できる環境がある人は是非電子申請をしましょう。
■申請ページ>>>電波利用 電子申請・届出システムLite
2級アマチュア無線技士・・・・全ての周波数帯が利用でき、500W以下
との記載は誤りです。 200W以下
北北東さん
ご指摘ありがとうございます!修正いたしました。
「無線従事者の操作の範囲等を定める政令」は廃止されています。
現在有効な政令は「電波法施行令」です。
>とおりすがりさん
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。
アマチュア無線1級平成29年4月8日実施試験の回答を知りたい。