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何ができるの?

現在は通信方法として携帯電話やメール、SNS等のメッセージなどで、誰でも簡単に離れた人とできるようになりました。それらが普及する以前は、遠く離れた人と通信するには無線しか方法がありませんでした。発信機から電波を飛ばし、受信機でそれを受信することで通話やデータのやりとりをすることができます。船舶、航空、バス、タクシーなど頻繁に移動しているものと通信では無線がよく用いられています。それらは業務に利用されるものなので、プロ無線と言えるかもしれません。それに対して、個人や団体の趣味や研究の為に使用する無線をアマチュア無線と言います。

アマチュア無線(アマチュアむせん)とは、金銭上の利益のためではなく、無線技術に対する個人的な興味により行う、自己訓練や通信、また技術的研究のことである

引用:wikipedia『アマチュア無線』

アマチュア無線は個人の趣味の範囲内で電波を実際に飛ばしたり、飛んでいる電波を受信したりすることができます。その通信可能距離は、出力や気象環境によって大きく変化しますが日本からヨーロッパや南アメリカと通信することも可能です!

アマチュア無線はそれを営利目的に使用したりしてお金を稼ぐことはできませんし、携帯電話やインターネットが普及した今でもなおアマチュア無線を利用する人がいるのはなぜなのでしょう?

アマチュア無線の魅力とは?

年齢・性別・職業・国籍など関係なく誰とでも会話することができ、出会いとともに人生の幅を広げる事が出来ます。

参照:趣味探し本舗

太陽活動や気象に伴う、不安定かつ、突発的に発生する電離層や大気の逆転層の反射、あるいは山岳反射による不確定な電波信号を利用して、世界や国内の不特定な個人と偶然、コンタクトできる楽しみ

引用:5001:a cinema odyssey

無数に飛んでいる見えない電波の中から、ある特定の電波との偶然的な出会いを楽しんだり、自分から世界の見知らぬ人へ発信したり、不便だと思われがちな不特定性や偶然性が魅力です。また送受信の為の機器を自作することにも面白さがあるようです。

気象条件や季節によって大きく通信距離などが変化し、うまくいけば遠いヨーロッパやアメリカ大陸とも交信することができるみたいです。月に電波を当てて反射させるやり方などもあり、自分が発した電波を月に当てるなんてとてもダイナミックですね!

その他「一定時間内にどれだけたくさんの局と交信できるか」を競うコンテストや野山を駆け回って設置された電波を探し出す競技などもあって、意外とアクティブな面もあります!

またアマチュア無線はそれ自体が電波を発するものなので、携帯電話では電波が届かない山岳地帯や、災害時に基地局からの電波が止まってしまった場合でも利用することができます。実際にアマチュア無線が災害時に活躍したりすることも珍しくありません。

このような魅力を持つアマチュア無線ですが、以下のような辛辣な意見もあります。

景観を破壊する異様なアンテナを建てて、近所のTVやラジオに妨害電波をばら撒いて、・・・山の上やキャンプ場で、ガソリン発電機回して、温暖化に貢献して、大きなアンテナ建てて無線機からガーガー・ピーピーと雑音出して・・・

参照:yahoo!知恵袋

よく鉄道マニア(写真)の方たちが問題になってニュースに取り上げられますが、オタク的な趣味の人は自分の趣味の欲求を満たす為にマナーを逸脱することが多いようですね。アマチュア無線も例に漏れずといったところで、公共の電波を不当に占有したり、アンテナを広げて土地を占有したり、また、初心者に対して排他的な態度をとる人も多いようです。

なぜ免許がいるの?

電波には周波数というものがあります。世の中にはたくさんの周波数の電波が飛び交っています。発信側と受信側で周波数を合わせることによって、たくさんある電波の中から自分に必要な電波を選んで受信することができるのです。しかし、この周波数の幅は有限なので、だれもが自由に電波を飛ばしてしまうと電波の混雑がおこり、受信したい電波が受信できないという状況になってしまいます。

電波は利用できる部分の限られた貴重な「資源」であり、皆が自分勝手にこの資源を利用することは直ちにその枯渇を招くことになる。

参照:wikipwdia『公共の電波』

それぞれが割り当てられた範囲の周波数を利用することで、快適に電波を使えるようにルールをつくっています。これが電波法です。アマチュア無線は電波を発することができますから、免許制となっているのです。ですから、受信専用機で電波を受信するだけなら免許は不要です。ラジオなどがそうですね。

アマチュア無線をデジタル方式にしたものでデジタル簡易無線というものがありますが、こちらも免許は不要で簡単な登録をするだけで利用することができます。ただこれは、離れた特定の人とやり取りをすることだけを目的にしたもので、アンテナを自作したりだとか、試行錯誤して遠くに電波を送ったりだとかアマチュア無線の本来の目的とは大きく異なります。

アマチュア無線を楽しむにはこれが必要!

アマチュア無線技士の資格

アマチュア無線免許取得者の90%が4級

1~4級までがありますが、級にによってできることには違いがあります。しかしアマチュア無線免許取得者の90%が4級の取得者です。というのも、4級をとればほとんどの人がアマチュア無線でやりたいことはできてしまうからです。より遠くの外国と通信がしたいということになるとさらに上級の資格も必要になります。

4級の資格であれば約97%のひとが合格できる

免許を取る方法としては国家試験を受けるか、認定された機関(JARDQCQ)での養成講座を受けることになります。養成講座で4級の資格であれば、予備知識が無い状態からでも95~99%の人が合格できるようです。国家試験だと合格率は60%くらいのようです。

>>免許・試験についての詳細ページはコチラ

無線機

最初に買うならハンディ機がおススメ

ハンディ機
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出典:中古無線機本舗

固定器
ft277-j33251-1

出典:中古無線機本舗

大きくはハンディ機、モービル機、固定器と別れます。価格帯は2万円くらいから高いものだと100万円を超えるものまで幅広いです。使用目的がはっきりしているのであれば、その目的に合ったタイプを購入すればいいのと思います。もし何も分からないところから始めるのであれば、最初はハンディ機を購入するのが良いと思います。価格も比較的安いですし、家でも外出先でも使えますから、入門としてはおススメです。

より遠くと通信したり、音質を求めたりするのであれば違う機種が必要になってきます。

安く購入するには中古ショップやオークションを利用

最初の無線機の購入はハムショップ(アマチュア無線機を取り扱う専門店)が良いかもしれません。実物が見れるというのも重要ですし、お店の方に色々教えてもらうこともできるでしょう。
ただある程度詳しくなってきて、安く購入したいなら中古販売店やオークションも方法のひとつです。アマチュア無線機は歴史が長く市場が活発なので、たくさんの中古品が揃っています。

>>無線機の購入について詳細はコチラ

発信したい人は局免許

アマチュア無線技士の免許だけでは電波を発信することはできません

発信をするには申請をして無線局免許状(局免許)を取得しなければいけません。その際に各局に対して固有の記号となるコールサインというものが付与され、それがアマチュア無線の世界での個人名のようなものになります。

受信するだけなら局免許は不要ですし、実は受信専用機で受診するだけならアマチュア無線技士の免許すら不要だったりします。アマチュア無線の醍醐味を味わうには局免許の取得も必須ではないでしょうか。